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モルトだけのウイスキーなのに安価にハイボール!「甲州韮崎ピュアモルトウイスキー」

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whiskydiary



ここ最近、ウイスキー代金が上昇傾向にあるため、少し自粛せねばと思う今日この頃。
毎週、いつも足を運ぶスーパーのウイスキー売り場に最近置かれるようになった気になるウイスキーがありました。
それが今回ご紹介する「甲州韮崎ピュアモルトウイスキー

ピュアモルトウイスキーといえば私は「竹鶴」を一番に思い浮かべます。
ピュアモルトウイスキーって違う蒸留所で蒸留されたモルト原酒ウイスキーをブレンド(バッティング)して作られたウイスキーで、竹鶴だと余市蒸留所と宮城峡蒸留所のウイスキーをブレンドして作られたウイスキーなので、複雑な香りと長い余韻、、、なんてちょっと美味しそうなイメージがあります。

いつも行くスーパーでは「甲州韮崎ピュアモルトウイスキー」は約1,800円(税別)で売られており、竹鶴NAだと3,000円(税別)なので、『ピュアモルトウイスキーとしては格安なウイスキーだな、、、』と思い、家呑みウイスキーとして購入してみました。






甲州韮崎ウイスキーの種類について

甲州韮崎ピュアモルト
出展:Amazon

まずは、甲州韮崎についてちょっと調べてみました。
甲州韮崎ピュアモルトウイスキーを生産しているのは山梨県のサンフーズ韮崎工場です。ワインやウイスキーの他、みりんや醤油なども製造されています。
山梨県の韮崎はちょうど今年2019年5月にサントリー白州蒸留所や長野県に旅行に行った際に通った地域でしたので名前だけは知っていました。甲府盆地の北部に位置し、美しい森と清流に囲まれた土地で、富士川水系の御勅使川が流れ、富士山・八ヶ岳を眺める絶好のロケーションのようです。

甲州韮崎ウイスキーですがざっと調べてみると何種類かあるようです。

  • 甲州韮崎 オリジナル
  • 甲州韮崎 ザ・プレミアム
  • 甲州韮崎 ゴールド
  • 甲州韮崎 ピュアモルト

製造元のサン・フーズさんのHPをみると他にも「御勅使」や「富士ヶ嶺」というウイスキーも販売されています。富士川水系の御勅使川の名前を冠したウイスキーもちょっと気になります。

サン・フーズさんの公式HPの説明には
Comment 世界各地の選りすぐモルト原酒と海外グループ工場で製造したグレーン原酒をバランスよくブレンドしました。当商品はスコッチウイスキーと比べて控えめで穏やかなスモーキーフレーバーであり、和食を食する日本人に好まれます。
という記述があり、海外で生産されたウイルキーをブレンドされているようです。具体的にどの産地とは記載がないのでウイスキーの産地がちょっときになりますね~。


甲州韮崎ピュアモルトウイスキーについて

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甲州韮崎ピュアモルトウイスキーですが、熟成年数は特に記載がありませんが、熟成を重ねたモルト原酒100%のピュアモルトウイスキーです。容量は700mlでアルコール度数は40度と一般的なアルコール度数です。

価格は甲州韮崎シリーズ4種類の中では一番高く、約2,000円ぐらいが相場だと思います。甲州韮崎ウイスキー ザ・プレミアムだと1,800円ぐらいで流通しているようです。

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「甲州韮崎ピュアモルトウイスキー」ですが、ボトル裏面の説明には『モルト原酒100%のピュアモルトウイスキーです。力強いピートとともに、なめらかな口当たりも楽しんでいただける、豊かな味わいが特徴です。 甲州韮崎の地からお届けする本格派ウイスキーです。』との記載があります。

場所も富士山・八ヶ岳の近くで水も美味しい、空気も美味しい地域だと思います。この地で熟成されたウイスキーがどのようなものなのかちょっと期待が大きくなりますね。

※「甲州韮崎ウイスキー」はhttp://www.tominaga.co.jp/products/pr/koshu/index.htmlを参照ください。


まずはストレートで

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まずはストレートで頂きます。グラスはジョニーウォーカープラチナム18年を購入した際についてきたテイスティンググラスを使用しています。ストレートですので最初はハーフショットを注いでみました。

キャップはアルミキャップです。どうしてもコルクキャップの方が高級感があると感じてしまうのは私だけでしょうか。

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色は淡い琥珀色、やや黄金色に近い感じです。熟成感はそこまで感じられませんが、色合いは淡い琥珀色でウイスキーらしい色合いだと思います。

香りはややアルコールの刺激臭があります。熟成年数は若い原酒も使用されている感じです。青リンゴのようなスッキリと香りと麦芽の香りがありますが、あまりピート香は感じられません。

最近、ピートのやや強いスモーキーなウイスキーを飲む機会が多かったからでしょうか。そこまでピートが強い感じはありません。むしろハチミツ、バニラ、モルトと香りがあり、甘めのウイスキーだと思います

味わいは青リンゴやハチミツの甘い香りの後に多少、スパイシーさと苦みが訪れますが、舌に残る後味には甘さがあります。全体的には甘めのウイスキーな印象です。余韻は長くなく、甘さが残るので複雑でもありません。


次にハイボール

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ハイボールですが、炭酸が加わることでピートのスモーキーさが少しだけ顔をのぞかせます。その後、青りんごとレーズンの甘い香りが立ち昇り、ハイボールだと香りはスッキリいい感じです。

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味わいはスパイシーさの後にハチミツの甘さが口に残り飲みやすいです。正直、食中酒としてはごはんを選びますが、ナッツ系と一緒に頂くのはよさそうです。試していませんがドライフルーツでも相性は良さそうなので、食後に少し飲み足りない場合に頂くのは「あり」だと思います。


最後にロックで

今回、ロックの写真を撮り忘れてしまいました。理由は後述しますが、写真がないことはご容赦くださいませ。

ロックで頂くと香りは青リンゴやハチミツが漂います。相変わらずピート香の効いた感じは少ないですね。

少しずつ加水されていくとビターな感じが表に出てきます。そしてハチミツの甘さが続くので、嫌いではない味わいです。加水が進んでいくと腰が砕けて薄いウイスキーとなってしまうので、時間をかけて味わうような感じではありません。


まとめ

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今回頂いた中で一番しっくりきたのが炭酸割りで頂くハイボールだったので、『いっそのことハイボール専用にしてしまえ!』ということで冷凍庫に瓶ごと入れてしまいました。開栓当日にストレートとロックで頂いたのですが、ロックの写真は酔っぱらっていたので『また今度でいいや』と思い、写真を撮っていませんでした。

しかし、2日目以降、ロックもストレートも飲むことはなく、ただただ、ハイボールだけで頂く日々を過ごすことになりました。(まあ望み通りなんですが)。

余談が過ぎましたが、約2,000円でモルトのみを使用したピュアモルトウイスキーを頂けると考えるとコスパは良いほうだと思います。

実際のところ、甲州韮崎の国産ウイスキーだけではピュアモルトとなりませんので、他の蒸留所のウイスキーをブレンドしているはずです。

推測ではありますが、富永貿易さんが甲州韮崎のウイスキーを販売していますので何らかのウイスキーを輸入されていて、そのウイスキーをブレンドされているのでは?と考えています。ここはご存知の方がいらっしゃれば是非、コメントを頂けると幸いです。

日本で扱うウイスキーで2,000円程度で手に入るピュアモルトウイスキーと考えるとこの価格帯はなかなか少ないと思います(竹鶴NAでも3,000円)。

「甲州韮崎ピュアモルトウイスキー」が好印象でしたので他の甲州韮崎ウイスキーも買ってみたいと思います。ご興味がる方は是非!!!


香り
Fruity 3
ボディ
Rich 2
コスパ
Cost 4
お勧め
Rec 3


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