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とにかくボトルのデザインがカッコイイ!!。「ハイランドパーク 12年 ヴァイキング オナー」

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whiskydiary
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2020年4月19日(日)。朝のニュースはやはり「コロナウイルス」の話題ばかり。

仕事もテレワーク中心で3月から会社の飲み会も自粛となり、お酒を呑むにしても自宅で晩酌ばかり。

晩酌も一人自宅でハイボールばかり。

会社の飲み会も自粛なので、歓送迎会もすべて中止。通常だと3月、4月で送別会、歓迎会で3,4回は飲み会があるのですが、全て中止!

1次会、2次会まで考えると2,3万円は使っているはず?なので、ここは家呑みのお酒にも少しはお金出してもいいじゃない!と自分に言い聞かせ、次の家呑みウイスキーを見つけるべく、パソコンからAmazonのウイスキーをコーナーを検索していきました。

そこで見つけたのが今回ご紹介する「ハイランドパーク 12年 ヴァイキング オナー」です。

「ハイランド」と名前についているので、スコットランド本島のハイランド地方を指すと思ってましたが、実はハイランドパークはスコットランドのスキャパ湾に浮かぶオークニー諸島、メインランドの最北端で作られているシングルモルトウイスキーです。


ハイランドパーク蒸留所(HighLandPark Distillery)


スコットランド北部に浮かぶ70余りの島々、オークニー諸島の中で一番大きな島メインランド南東部、スキャパ湾を一望できる高台にハイランドパーク蒸溜所はあります。ハイランドパークという名前は、蒸溜所がハイパークと呼ばれる高台にあったことに由来しているそうです。

もう一度言いますが、スコットランドのハイランド地方ではありません。オークニー諸島の中で一番大きな島メインランド南東部にハイランドパーク蒸留所はあります!

そんなハイランドパーク蒸留所の「ハイランドパーク 12年 ヴァイキング オナー」をご紹介します。





「ハイランドパーク 12年 ヴァイキング オナー」について

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今回ご紹介する「ハイランドパーク」ですが、日本でも多く取り扱われているブレンディッドウイスキーにも多く使われていて、「フェイマスグラウス」や「カティサーク」のキーモルトとなっていることでも有名です。

GoogleMapで見ると近くにはスキャパ蒸溜所がありますが、それよりやや北側にあるハイランドパークは、スコットランドはおろか、世界最北端に位置する蒸溜所と言えます。ただし、GoogleMapでスキャパ蒸留所とハイランドパーク蒸留所の距離を測ってみると1.9マイル、車で4分の距離しか離れていませんでした。

GoogleMapで見みて本当に若干の差でハイランドパーク蒸留所の方が北緯が高いかな?ということがわかりますが、ほとんど差はありません。




ハイランドパークも実はピートの効いた麦芽を使用しています。使用するピートの原料はヘザーやシダ・コケなどでアイラ島のそれとはまた異なる特徴があります。ただし、現在ハイランドパーク自社で仕込まれる麦芽は全体の20%程度で、残り80%はノンピートの麦芽を使用しています。

ピートの効いた麦芽の量は少ないため、微かなピート香という感じでしょうか。どのような香りなのか期待が膨らみます。



「ハイランドパーク」のボトルについて

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開栓する前に少しボトルのデザインについて説明しておきます。

「ハイランドパーク 12年 ヴァイキング オナー」のボトルには幾何学的な模様がデザインされています。

かなり凝ったデザインでしたので、ちょっとネットで調べてみました。




ここからはネット情報ではありますが、

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ボトルのデザインは、ノルウェーにある世界遺産「ウルネスの木造教会」の壁面装飾をモチーフにしており、ウルネスの教会は、キリスト教建築とヴァイキング建築が結びついた「ウルネス様式」と呼ばれ、スカンジナビィアの動物を模しており、北欧神話における善(ライオン)と悪(ヘビのようなドラゴン)の格闘を図式化した彫刻が施されています。

と、いうことで「北欧神話における善(ライオン)と悪(ヘビのようなドラゴン)の格闘を図式化した彫刻」を模していてとても複雑なボトルデザインとなっています。

ここまで精細なデザインのボトルって見たことないですよね。ラベルを剥がして、台所のカウンターや玄関に一凛の花を挿して飾ってもお洒落だと思います。



まずはストレートで

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それではストレートから頂いてみます。

香りは微かなスモーキさがありますが、それよりもフルーツと軽いバニラ、そしてヘザー(草)を感じることができます。スモーキさとヘザー、そして少し甘いフルーツとバニラが香り、印象としては香りは複雑で奥深いです。

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色はリフィル(再利用)のシェリー樽で熟成された原酒が多いので、やや濃いめの琥珀色。

口に含むとアルコールの刺激は少なく、ピリリとした感じはそこまでありません。

味わいですが、このボトルはとても難しく、私は最初にピートの香りとヘザー、そしてフルーツの甘みがあり、微かにバニラの余韻とまたまた、スモーキな余韻が鼻に残ります。

ボディーはフルボディといった感じでしょうか。

余韻は長く、途中はフルティーな味わいから最後にまたスモーキな香りが残り、複雑な印象です。

これは色々な方の意見をお聞きしたいです。私のバカ舌では表現できないウイスキーだと思います。

主(バカ舌!)
ピートの香りとヘザー、そしてフルーツの甘み、微かにバニラの余韻とまたまた、スモーキな余韻。あ~複雑怪奇。これは難しい。


次にハイボール

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続いてはハイボールで。何度もお伝えしておりますが、私が一番好きな呑み方です。

春夏秋冬、いつでもハイボールを頂いております。

今回はウイスキーと炭酸を1:3.5で割ってみます。

炭酸による香りの立ち上がりは甘くフルティーな香りが立ち昇ります。その後、かすかにスモーキーな香りとバニラ香もあります。思いのほか、スモーキな香りは少ないですね。ハイボールだともっとスモーキ感が増すと思っていましたが意外でした。

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味わいは軽やかな口当たり、初めは柑橘系のフルーツ、途中から心地よいスパイスや軽いスモーキーさが主張してきます。その後、シェリー感とフルーティーさを味わえます。

こちらもスモーキーというよりフルティーさと軽い甘さが後味に残ります。

ハイボールでも食中酒としては料理を選ぶので、食後にゆっくり頂くのが宜しいかと思います。



最後にロックで

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最後はいつも通りのロックで頂きます。

ロックにすると徐々にシェリー感とフルーティーさが表に出てきます。加水率が上がるにつれてフルーティー、そしてはちみつのような甘さが増します。

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甘さの後にヘザーとスモーキーな香りが続きます。

加水が進んでもそこまで腰が砕けるようなこともなく、余韻が続きます。

ピートは控え目、余韻が長くてヘザーとフルティーさが重なり重厚な味わいです。



まとめ




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「ハイランドパーク 12年 ヴァイキング オナー」という商品名からヴァイキングへの尊敬と敬愛を込めたネーミングであり、もっと荒々しいウイスキーのイメージでしたが、実は重厚で繊細。

かなり軽めのスモーキーな香りの中に味わいは甘く華やかで、潮っぽさが特徴なスキャパなどと違い、アイランズモルトとは思えません。

まとめとして「ハイランドパーク 12年 ヴァイキング オナー」ですが、個人的な飲み方としては以下をお勧めします。

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  • 第一位:ロック
  • 第二位:ストレート
  • 第三位:ハイボール(1:3.5)


ただ、価格が4,000円弱と、若干コスパは良くはありません。

ここは個人的な意見としてですが、普段の家呑みだったらジョニ黒の方がいいかな?と思ってしまいます。

シェリー樽由来の濃厚な香りと余韻が良い方は「ハイランドパーク 12年 ヴァイキング オナー」もお勧めです。

簡単ですが、私の独断と偏見での評価を入れています。ご参考までに。(5段階)
香り
Fruity 4
ボディ
Rich 4
コスパ
Cost 2
お勧め
Rec 3


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Posted bywhiskydiary