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グレンフィディック12年(Glenfiddich 12Years) 新旧ボトルをストレート、ハイボール、ロックで飲み比べてみた!

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2020年5月5日こどもの日。しかし、相変わらずニュースは「コロナウイルス」の話題ばかり。

先日、緊急事態宣言延期も発表され、外出制限も延長、外呑みはまだまだ先になりそうです。

コロナ禍の中、何を楽しみにすればよいか?、ちょっと考えちゃいますよね。

ちなみにニュースでは「コロナ禍」って言われてますが、何と読んで、どのような意味があるのか、実はつい最近まで知りませんでした(お恥ずかしい)。

「コロナ禍」は「コロナうず」ではありません。私はコロナうずと思ってました(笑)。呼び方は「コロナか」です。

「コロナ禍」(コロナか)の『禍』はわざわいを意味する言葉とのこと。

昔から「災い転じて福となす」という言葉もありますので、この災いをどのように生かしていくか?は本人の考え次第!。
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私は家呑みを充実することで少しでも社会に貢献できればと言い聞かせ、Amazonでウイスキーを買うことを正当化したいと思います。




と、いうことで今回はAmazonで購入したウイスキーで「グレンフィディック12年」を新ボトルと旧ボトルを購入してみましたので、その2つを呑み比べしたいと思います。

「グレンフィディック12年」は価格も3,000円程度でハイボールも良し、ロックも良し、ストレートも良しと万能なウイスキーだと思います。私は特にハイボールが大好きでウイスキーと炭酸を1:3ぐらいで濃いめに割って飲むのが大好きです!。

今回は2020年4月にグレンフィディック12年、15年のボトルとラベルが刷新されましたので、実際、ウイスキー自体にも変化があるのか?、香りや味わいに違いがあるのか?飲み比べてみたいと思います。






「グレンフィディック蒸留所(Glenfiddich distillery)」について

グレンフィディック1

グレンフィディック12年は家呑みウイスキーとしてたまに購入してまして、主にハイボールで頂いてました。洋ナシの香りというフレーズはいつも聞いてましたが、蒸留所の成り立ちやウイスキーの作り方などあまり気にしてなかったので、今回、少し調べてみました。

ちなみにグレンフィディックの意味はゲール語で蒸溜所が立地するフィディック川の谷、「グレン」=谷(GLEN)と、フィディック=鹿(FIDDICHに由来しています。

創業者は「ウイリアム・グラント」。1887年に自身の9人の子供たちと1人の石工職人の力を借りて、自らの蒸溜所を作り始めました。1887年のクリスマスの日に、銅製の蒸溜器からウイスキーの原酒が作られたそうです。ウイリアム・グラントもちょっと、狙っていたんでしょうね。

時は流れ、1923年。アメリカで禁酒令が施行されたました。グレンフィディックはウイリアムの孫に当たるグラント・ゴードンが家業に就き、禁酒法の中、スコットランドで操業を続ける蒸溜所は、グレンフィディックをはじめわずか6つにまで減りました。

1961年水、麦芽、そして風土、これらが三位一体となって初めてグレンフィディックの絶妙な味わいが生まれまることを意味するため、20世紀のデザイナー、ハンス・スフレーヘルは当時、革命的なデザインと言われた三角形のボトルを考案しました。ここでグレンフィディックの特徴といえる三角形のボトルが世に出てくることになります。





1960年年代に入り、当時はブレンディッドウイスキーが主流だった時代に、ウイリアムの曾孫サンディー・グラント・ゴードンは、他社に先駆け、グレンフィディックをスコットランド国外に売りに出します。この時代で初めて、自社の蒸留所のみで作ったウイスキーのみブレンドした「シングルモルト」が販売されました。

1960年代はグレンフィディックが初めてシングルモルトウイスキーを世に排出した時代になります。

グレンフィディックは世界180か国以上で販売されており、シングルモルト売り上げの35%を占めているシングルモルトウイスキーの巨大ウイスキー蒸留所となりました。

ちなみにグレンフィディック蒸留所では他の蒸留所と違い、「銅器職人」が選任でいるそうです。最高のウイスキーを作る上で銅器職人は必ず必要というころで、常に現場に蒸留所にスタンバイし、独特の形と大きさを持った当社の蒸溜器の製造・修理という重要な役割を担いました。

蒸溜器の形は創業当時から変わっていないそうです。

こういったこだわりが美味しいウイスキーを長年作ることができる要因なのかもしれません。

最後にプチ情報として、グレンフィディック蒸留所は世界ではじめてビジターセンターを作った蒸留所なので蒸留所見学も非常に充実しているそうです(勿論私は行ったことがありませんが、、、)。



「グレンフィディック12年」のラベルとボトルについて

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「グレンフィディック」ですが歴史が長いだけに、何度かラベルのデザインも変わっています。

できればラベルの遍歴などご紹介したいところですが、私が生まれる前からの販売されているウイスキーですので、昔のラベルの写真など持ち合わせていません。ネットからラベルの写真を持ってくると著作権などの関係もあり怒られそうなので、載せることもできず、、、。

と、いうことで、今回は2020年4月に販売された新ボトルとそのひとつ前のボトルの12年の違いについて簡単にご紹介します。





グレンフィディックの新ボトルですが、まず目につくのは「V」と刻まれたボトルデザインでしょう。

外箱にも同様に「V」のデザインが入っています。

「V」のデザインの上に鹿のデザインがデカデカとラベリングされています。さながらVで谷を表現し、その谷間に鹿が駆け回っている様子をデザインしたかのようです。


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ボトルは三角形のデザインはそのままですが、以前のボトルに比べてかなり尖ったデザインになっています。以前のボトルは三角形でもカドの部分は丸みを帯びていました田が、新ボトルはかなり尖っていてかなりシャープな印象があります。

ラベルは新ボトルは「12」の文字が大きく金色でデザインされています。「Glenfiddich」のログも白文字で大きくなっているのでわかりやすい印象ですね。

キャップは新ボトルは鹿のマークだけになっています。旧ボトルは紋章が描かれていますが、新キャップの方がグレンフィディックのロゴを明確に表しているので統一感もでて好印象です。

個人的にはボトルも外箱も新ボトルの方が好みなデザインです。



まずはストレートで

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まずは新旧のグレンフィディック12年をストレートで頂いてみます。

2年以上前にグレンフィディック12年のテイスティングブログを掲載してましたのでご興味がある方は是非!


Link
『グレンフィディック12年(ウイスキーの日々 whiskydiary)』のブログはこちらをご参照ください。https://whiskydiary.com/blog-entry-11.html


グレンフィディック12年の新と旧を同じグラスに注いてみましたが、新ボトルの方が若干色が濃いですね。新ボトルの方がやや濃いめの黄金色という感じでしょうか。

写真の関係かと思いましたが、実際に見比べても色の強弱は見て取れました。ボトルデザインの変更だけだと思っていたのですが、意外にウイスキーの色から違いがあるとは、、、。


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新ボトルですが、香りはスッキリとしたフルーツ香。洋ナシと表現される香りは健在ですが、少し、柑橘系の香りが落ち着いている印象があります。

味わってみると、口当たりはマイルドでハイランドの麦芽風味も少し感じます。余韻は控えめで軽い感じです。


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旧ボトルですが、香りはスッキリとしたフルーツ香。洋ナシと表現される香りは新ボトルよりはっきりした印象です。

麦芽っぽい甘さ、フルーティーさ。後味は爽やかな酸味と蜂蜜のような甘さがあり、こちらもスッキリと軽めの印象がありますが、酸味と甘みが新ボトルより強い印象です。

旧ボトルの方が、若干ライトでフルティーな印象がありますね。



次にハイボール

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次にハイボールを呑み比べてみます。

新旧ともウイスキーと炭酸を1:3で割ってみます。

まずは新ボトルですが、香りの立ち上がりは少し控えめです。なぜでしょう?。洋ナシ感が少ない感じがします。蜂蜜の甘さもありますが、すっきりとした印書は少ないかな?と感じました。


続いて旧ボトルでのハイボールですが、こちらはすっきりとした印象です。香りは柑橘系の香りがあり、甘さは抑えめです。味わいは柑橘系のスッキリとしたのど越しの後に甘さが感じられます。

ハイボールでも香りや味わいに違いが感じられるようです。

まずは自身の鼻と舌に疑いがありますが、ちょっと違うものでは?と疑ってしまいますね。



最後にロックで

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グレンフィディック1


ロックにすると加水されることでの違いは新旧とも大きな違いは感じられませんでした。

以外かもしれませんが、加水が進むごとに蜂蜜のような甘さがでてくる部分は一緒だと思います。

また、加水が進みすぎると香りが無くなり腰が砕けてしまい、香りが無くなってしまう部分も同じように感じています。

新旧ボトルともできれば加水が進みすぎると飲みごたえが無くなるので、ゆっくり味わうような呑み方は避けた方が良いと思います。



まとめ

グレンフィディック2

新旧ボトルの飲み比べですが、個人的な評価としては『旧ボトルの勝ち』としたいと思います。

個人的な感想ですが、どうしても旧ボトルの方が香りがスッキリとした印象で、味わいもライト、後味は仄かな甘みが感じられますが、すぅーっと甘さも消えていくため、後味もスッキリした印象です。

新ボトルは柑橘系の香りが少なく、ウッディーな香りもあるため、少し重厚感が増した印象です。

ボトルとラベルだけの変更ではなく、中身もかわってるんじゃないの?というのが飲み比べてみての感想ですね。

グレンフィディック12年

と、いうことで私は旧ボトルのほうをお勧めします。

まだ旧ボトルも新ボトルも3,000円程度で購入できますので、新と旧で悩まれているのであれば、新旧両方のボトル購入も呑み比べができて愉しい時間が過ごせると思います。



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Posted bywhiskydiary