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ジョニーウォーカー12年の次に飲んでみるCaol Ila(カリラ)香るスモーキーテイストウイスキー「ジョニー・ウォーカーグリーンラベル 15年」

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whiskydiary



約1年半続けてた当ブログも無事100件の記事を超えることができ、『さて次の101回目の内容はどうしよう?』と考えていましたが、少しづつ新しい家呑みウイスキーが増えてきましたので、今回は最近購入したウイスキーをご紹介します。

今回はAmazonプライムで10%引きで売っていたので思わずポチッたスコッチウイスキー、「ジョニー・ウォーカーグリーンラベル 15年」のご紹介です。

実はウイスキー購入の1週間前に自己研磨のために1つIT系(仕事関係)の資格取得を実施していたので、自身の労いも兼ねて1本購入しようと考えていました。

まずはAmazonでウイスキーカテゴリからAmazonお勧め順で見ていくと、「ジョニー・ウォーカーグリーンラベル 15年」がプライム会員10%Offの文字が見えてきて、計算すると4,000円ちょっと。これは買いかな~と思い、すぐにポチってしまいました。

ということで早速、「ジョニー・ウォーカーグリーンラベル 15年」(JOHNNIE WALKER GREEN LABEL AGED 15 YEARS)。早速、開栓して頂いてみます!!!






ジョニー・ウォーカーについて

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今回ご紹介する「ジョニー・ウォーカーグリーンラベル 15年」の話の前にまずは「ジョニー・ウォーカー」について少し話をしたいと思います。

ジョニー・ウォーカーといえば200カ国以上で一年に1億2000万本も売れている、世界で一番売れているスコッチウイスキーです。

スコッチの超定番であり、皆さんもご存じの内容なので釈迦に説法な気がしていますので、ご存知の方はさっと内容を飛ばしてください。すでに色々なサイトでもジョニー・ウォーカーについて記載されていますので私自身の情報整理として簡単に記載しておきたいと思います。

ジョニー・ウォーカーは1820年にスコットランド南部のキルマーノック(Kilmarnock)の地で当初、食料雑貨店として創業されていました。1830年頃、ウイスキー製造を開始し、1909年から創業者ジョンの愛称に因んだジョニー・ウォーカーのブランド名で販売が開始されています。

ジョニー・ウォーカーは日本では「ジョニ黒」「ジョニ赤」の愛称で親しまれており、1950年代あたりではジョニ黒の実売価格は1万円であり、高級ウイスキーの代名詞となっていました。1989年に消費税が導入されると物品税とウイスキーの等級制度がそれぞれ廃止された事で更に購入し易くなり、2019年の現在においては「ジョニ黒」の場合、実売価格2,300円前後(「ジョニ赤」は実売価格1,100円前後)で購入出来、私にとっても非常にありがたい存在となっています。


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ジョニー・ウォーカーの定番商品の種類を下記に記載しております。(定番+1つ追加あり)
  • Johnnie Walker Red Label (赤)
  • Johnnie Walker Black Label Aged 12 Years (黒)
  • Johnnie walker double black (ダブル黒)
  • Johnnie Walker Green Label Aged 15 Years (緑)
  • Johnnie Walker Gold Label Reserve Blended Scotch Whisky (金)
  • Johnnie Walker Aged 18 Years (プラチナ)
  • Johnnie Walker Blue Label (青)

ジョニー・ウォーカーのブレンドですが色で区分が分かれています。今回ご紹介するのは「ジョニ緑」(あまり言ってない気が、、、)ですが、「ジョニ黒」、「ジョニ赤」は定番商品としてスーパーやディスカウントストアでも良く目にすると思います。
また定番以外にも免税店限定商品や期間限定商品、TVドラマやゲームとのコラボ商品なども出荷されています。

写真では6種類ですが、実はもう一つ隠れた「色」が存在しています。
それは「ジョニ青」という全てのボトルに製造番号が刻印され、熟成年数は明記されていませんが、ジョニーウォーカー秘蔵の貯蔵樽の中から取り出された数々の貴重な精選原酒が使われており、それらは15年から60年の熟成物と言われる、高級品なのです。

実売価格は13,000円~14,000円ぐらいでしょうか。1度Barで頂く機会があったのでロックで頂いてみましたが、フルティー、バニラやハチミツの香り、微かなスモーキととても複雑で重厚。酔っ払う前にちゃんと頂けばよかったと後悔しています。。。


ジョニー・ウォーカーグリーンラベル 15年について

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冒頭の写真でバーコードのシールを剥ぐの忘れてました。すいません。箱付きの写真がこれしかなく、、、。

ジョニー・ウォーカーグリーンラベル 15年」ですが、元々は1997年にピュアモルト15年物(Pure Malt 15 Year Old)の銘柄で発売されていました。2004年に名称変更がありグリーンラベルとなっています。

ジョニーウォーカーラベルの中で唯一のヴァッテッドモルトであり、タリスカー、クラガンモア、リンクウッド、カリラといった15年以上熟成のシングルモルトがブレンドされています。

日本で言えば、余市蒸留所と宮城峡蒸留所と異なる蒸留所のモルトウイスキーをヴァッティングしたウイスキー、ピュアモルトウイスキーと考えて頂くと分かりやすいでしょうか。グレーンウイスキーが含まれていないことがポイントですね。

実は2013年春に一時販売中止されていましたが、2016年8月に復帰し現在に至っています。



価格帯ですが、15年以上熟成されたモルトウイスキーのみをヴァッティングしたウイスキーでありながら4,500円程度で購入可能と比較的お得なウイスキーだと感じています。日本のノンエージ(NA)のモルトウイスキーが4,000を超える状況を考えると良質なモルトウイスキーがこの価格で手に入るのは非常にありがたいですね。

ちなみにISC2018(International Spirits Challenge)でGoldを受賞しています。ISCはニッカ竹鶴やサントリー響なども毎年受賞していますが、ジョニ緑も昨年ゴールドを受賞していますので評価は高いウイスキーだと思います。


まずはストレートで

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それでは早速頂いてみます。
香りはタリスカーやカリラ由来と思われるピーティさがありますが、爽やかな草のような香りも漂ってきます。カリラまでのスモーキーさはありませんが、仄かに香るスモーキー感はこれから、アイラ系に入る方にはお勧めだと思います。

次に香るのは、はちみつ様の濃密な甘さを感じます。フルーティーさもあり、香りはかなり複雑です。

香りの表現っていつも難しいと感じているので以前、白州蒸留所のセミナーで聞いた代表的な香りの一覧を下記に記載しています。皆さんのご参考になれば幸いです。

ピートの香り スモーキー
フェノール様
エステルの香り フラグラント
フルティー
酢酸エチル
穀物の香り トースト様
クックドマッシュ
トウモロコシ
モルトエキス
酵母の香り イースティー
海草様
乳製品の香り クリーミー
ファッティ
ツーズ様
ハーバル(草様) 干し草
リーフィ
スパイス様
甘い感じ バニラ香
蜂蜜香
樽の香り ウッディ
シェリー樽の香り
熟成した木香

サントリーさんの香りの一覧でも私はまだ難しいので、もっと代表的な香りに絞ってテイスティングノートとして表現される「ウイスキーの代表的な香り」を過去のブログで記載しています。こちらも参考になれば幸いです。

※「ウイスキーの代表的な香り」テイスティングノート(@mokenzyの記事はhttps://whiskydiary.com/blog-entry-123.htmlを参照ください。


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今回紹介するジョニー・ウォーカーグリーンラベルは分類的にはスモーキー&リッチという感じでしょうか。ジョニ黒を基本とて考えると、ジョニ緑はまだスモーキーな位置に存在しています。

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色は琥珀色。ジョニ黒に比べると少し色は薄い感じです。ウイスキーらしい綺麗な琥珀色で見とれてしまいます。

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ちなみにジョニー・ウォーカー12年(ジョニ黒)はアルミのスクリューキャップですが、グリーンからはコルク栓です。ちょっと高級感がありますね。

さて、お味ですが、アルコールの刺激は皆無。味わいは非常にオイリーでスムース。少しスパイシーさも感じられます。余韻は、スモーキーさの後に甘さがあり、その後、樽香やモルトを感じさせる味わいがのこります。複雑な余韻になるのは主要4つの蒸留所以外にも複数のウイスキーが使われているからでしょうか。

おつまみはチョコレートも相性がよさそうですが、ナッツなどの塩っけのあるものでも十分楽しめそうです。


次にハイボール

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さて、私の大好きなハイボールです。氷も比較的透明で大きな氷を使ってハイボールを作ってみました。まずは、ウイスキー30mlに炭酸水120mlとちょっと薄めのハイボールで頂きます。

ハイボールにするとスモーキーな香りが広がり、蜂蜜などの甘い香りは目立たなくなります。スモーキーなハイボールがお好きな方はウイスキーと炭酸水を1:3ぐらいの濃いめにすると香りも楽しめて美味しく頂けるのではないでしょうか。



味わいもスモーキーさとスパイシーさが目立つように感じます。カリラやタリスカーの要素が顔を出し、ガツンとくるテイストになっていきます。ただ、甘い香りや余韻が目立たなくなるので、ロックや1:2ぐらいの水割りの方が複雑な余韻を愉しめると思います。

ハイボールだと食中酒でも持ってこいですので、お肉料理でも塩っけのあるお魚料理でも良く合うと思いますので皆さんもお試しあれ。


最後にロックで

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最後はロックです。ハイボールの時にも触れていますが、先に結論を言いますと、「ロックや1:2の水割りの方が複雑な余韻を愉しめる」と思います。

まずはロックで香りを嗅いでみるとピート香とさわやかな草の香り、そして樽香、蜂蜜などの香りが複雑に交わりながらも調和した芳醇な香りが特徴です。

加水が少し進んでいくとピート、スパイシーが目立つようになりました。その後にフルーティーな味わいに変化していくので、フルーティーさを感じるには水割りも良いとおもいます。ここはお好みですが、ロックだと味わいの変化が愉しめますのでお勧めですよ。


まとめ

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ジョニーウォーカーの中で唯一、モルトのみ使用したウイスキーであり、タリスカー、クラガンモア、リンクウッド、カリラといったスコッチが使用されている、とても面白いウイスキーだと思います。

ジョニ緑は違う蒸留所のスコッチウイスキーをブレンダーが独自の技術でブレンドしています。
日本ではサントリーさんが「碧(Ao)」を限定販売していますが、こちらは世界5大ウイスキーをブレンドするというとても規模の大きなウイスキーのブレンディングが実施されています。

今後、日本でもニッカさんやサントリーさん、イチローズモルトさんやマルス信州さんなどが手を組んで日本製のヴァッティングウイスキーなど作っていくと、とても美味しいウイスキーができるのでは?、と勝手に期待していますが、ブレンダーさんの責任は重大ですよね。。。

日本のウイスキーが原酒不足となっていますが、各メーカーさんの尽力により、あと数年で安定供給できるようになると思います。ジャパニーズウイスキーが高騰している中ですのでスコッチなどに目を向けていくと安価で良い商品がいっぱいあると感じています。

実売価格だと4,500円前後と、値段だけみると決して安くはない値段ですが、主要4つのシングルモルトが使用されており素晴らしい香りと味わいが楽しめますので、むしろ安すぎるくらいではないでしょうか。スモーキーなウイスキーがお好きな方は是非オススメです!


簡単ですが、私の独断と偏見での評価を入れています。ご参考までに。(5段階)
香り
Smoky 3
ボディ
Rich 4
コスパ
Cost 4
お勧め
Rec 5



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Posted bywhiskydiary